もう一つの四月の誕生石

誕生石は、ジュエリーやアクセサリーを持っていない人でも知っている有名なものではないでしょうか?具体的にどの月がどの宝石と分からなくとも、なんとなく知っているのは女性だけでなく男性もですね。
プレゼントを贈る際に、パートナーの誕生石の入ったジュエリーやアクサセリーを贈った経験のある方もいらっしゃるでしょう。
とてもロマンティックで、特別感のある贈り物になったと思います。

さて、一年には月が十二ありますが、その全ての月に一個以上の宝石が当てはめられているのです。
宝石の王様、とても価値の高いものとして知られるダイヤモンドは四月の誕生石です。
ブライダルジュエリーにも用いられるくらい、永遠性を願うにふさわしい宝石なので、四月生まれがよかった!と思った女性はきっと数えられないでしょう。
しかし、四月には同じくクリアな透明感が特徴の宝石が誕生石として選ばれています。
ダイヤモンドよりも身近な「水晶」も四月の誕生石ってご存知でしたか?

・水晶とは

先ほど身近であると述べましたが、水晶は日本でも産出する数少ない宝石であり、ほとんどの方が実際に見た経験がおありではないかと思います。
英語でクォーツと呼ばれるので、宝石のイメージならこちらの方が近いかもしれませんね。
宝石言葉は「純粋」や「純真」などその透明さに似合う言葉で、「繁栄」「万物の調和」という意味も持っています。
昔には水晶はレンズとして使用されたという話もあるほど、比較的どこにでもある鉱物なのです。

水晶は石英(せきえい)という物質から成り立ち、砂にも小さな石英は含まれています。
硬さもあるため、ルビーやサファイア、ダイヤモンドなどの鉱物以外に傷をつけることもできるほど。
しかし、どこにでもあるといっても宝石質のものになると少なく、石英が結晶となることで水晶になるのですが、濁ったり不純物を含んだりすることもあるので透明なものは珍しくもあります。
博物館などで見る水晶は、透明度の低いものが多いのではないでしょうか。

また、石英の仲間にはアメシストやシトリン、グリーンクオーツやローズクオーツなどが挙げられます。
不純物を取り込むことで無色透明のはずの水晶に色がつき、さらに透明度の高いものは宝石としてカットされるのです。

・ガラスと違うの?

何も含まない純粋な状態では無色透明な水晶。
ダイヤモンドも同じですが、輝きが異なります。
ダイヤモンドの性質とは似ても似つかないため、同じくブリリアントカットを施してもあんなにキラキラとは輝かないのです。
そうなるともう一つ気になる物質がありますね。
思い浮かべるのはガラスではないでしょうか?
しかし、水晶とガラスは似て非なるものです。
確かにぱっと見ただけでは判別できないことも多いのです。
これには理由があり、実は石英もガラスも同じ「二酸化珪素(にさんかけいそ)」という物質が元になっているからなのです。
とは言っても異なる物質、見分ける方法はいくつかあります。

【色と内包物】
まず初めに色と内包物の確認をしましょう。
先ほど石英には透明だけでなく、カラーバリエーションが豊富としましたが、考えればガラスにも色付きのものがありますね。
しかし、パキッとした色が出ることは少ないため、天然独特の少し濁ったような色味だと石英であることが多いのです。
ローズクオーツを例にするとわかりやすいでしょう。
薄いピンク色でもミルキーがかっているため、全くクリアなピンクはガラスの可能性が高いということです。

この濁りは宝石の内部にある内包物が関係しているのです。
インクルージョンとも呼び、クオーツが生成過程で不純物を取り込んだりすることで、傷が入っているように見えたり、実際にクラックが生じることもあるのです。
内包物が入っている場合は、天然水晶の可能性が高いということですが、それを逆手に取った偽物もあるので、「内包物が入っていると絶対天然」であると決めつけてしまうと危ういので注意です。

【形】
次に形です。
カットされたものを見分けるのは難しいのですが、これが有効なのは加工されていない、つまり原石の水晶のみです。
原石の水晶そっくりにガラスを過去することはとても難しく、内包物や色の変化など全くクリアなガラスでは表現できないのです。

【線を引く】
そして最後は、線を引く方法です。
と言っても確かめたいものに直接線を引くのではなく、白い紙に線を一本書くのです。
その線を確かめたい物体に透かして見ることでどちらか判明するのです。
まず水晶の場合、線は一本のままのこともありますが、角度によって二重に見えることもあります。
一方ガラスの場合はどの角度から見ても一本で二重に見えることはありません。
二重に見えたら水晶ということですが、カットによっては二重に見えないこともあるので、これも絶対とは言えないのです。

このように素人では難しいガラスと水晶の判別ですが、それはひとえにガラスを作る技術が向上していることも挙げられるのです。
購入の際には宝石の専門店、もしくは信用ができるお店で購入し、後からガラスだったと後悔しないようにしたいものです。


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